top of page

くわいの花は珍しい!?くわいの花ってどんな花?

  • 執筆者の写真: ショウゴ オオタ
    ショウゴ オオタ
  • 8月19日
  • 読了時間: 2分

お正月の縁起物として知られている「くわい」ですが、実は美しい花を咲かせることをご存知でしょうか。今回は、あまり知られていないくわいの花についてご紹介します。



くわいの花はどんな花?


くわいの花
くわいの花

くわいは夏に花を咲かせます。くわいの花は、すらっと伸びた茎の先に、白い3枚の花びらが特徴的な小さな花をつけます。

花は一日花で、朝に咲いて夕方にはしぼんでしまいます。そのため、くわいの花を見かける機会はあまりありません。



なぜくわいの花は珍しいのか?


くわいの追肥
くわいの追肥

近年、くわいが花を咲かせることは珍しくなってきています。これは、食用となる球茎(イモ)を大きく育てるために与えられる肥料の影響が大きいと言われています。多くの肥料を与えることで、くわいは栄養を球茎の成長に集中させるため、花を咲かせる力が弱まってしまうのです。


「備後くわいの里」では、約1ヘクタールの広大な田んぼでくわいの栽培を行っていますが、花を咲かせるくわいに出会えるのは非常に珍しいです。



花言葉は「縁起が良い」


くわいの花の花言葉は「縁起が良い」です。これは、くわいの地下茎が大きく芽を出す様子から、「芽が出る」=「めでたい」と連想され、お正月料理の食材として重宝されることに由来します。また、漢名の「慈姑」が、慈悲深い母が子供を育てる姿に例えられ、子孫繁栄を象徴することからも縁起が良いとされています。



くわいの家紋について


くわいの家紋は、その形状が矢じり(鏃)に似ていることから、縁起の良い紋として用いられてきました。まっすぐに伸びるくわいの芽が「出世」や「立身」を願う思いと重なり、家紋として愛されてきたと考えられているそうです。



くわいの花の観察


くわいの田んぼ
くわいの田んぼ

くわいの花をじっくり観察したい場合は、くわいを栽培している農家の方に尋ねてみるか、夏に水田が多い地域を散策してみるのがおすすめです。ご自宅で水耕栽培に挑戦すれば、花が咲くところを間近で楽しむこともできます。

くわいの球茎から伸びる芽だけでなく、その可憐な花、そして歴史の中で家紋として愛されてきたくわいの新たな魅力を発見してみてはいかがでしょうか。

コメント


bottom of page