生産量日本一】福山の特産品「くわい」の植え付け作業の裏側を専業農家が徹底解説!
- 1 日前
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お正月のおせち料理に欠かせない縁起物、「くわい」。
実は、広島県福山市はくわいの生産量が日本一であることをご存知でしょうか?

私たち「備後くわいの里」は、福山市でくわいを栽培する専業農家です。
全国の皆様に、本当に美味しいくわいの魅力をもっと知っていただきたいという想いで、日々泥まみれになりながら農業と向き合っています。
くわいは、私たちが普段スーパーで見かけるまでに、想像を絶するような手間暇がかかっています。今回は、その第一歩とも言える「くわいの植え付け」の裏側を、準備段階から本番まで徹底的に解説します!
福山の特産品「くわい」の植え付け時期はいつ?
福山市でのくわいの植え付けは、田植えのシーズンと同じく初夏(6月〜7月頃)に行われます。
冬の収穫が終わって春を迎え、気温が上がってくるこの時期、植え付けシーズンを迎えます。
妥協は一切なし!植え付け前の「種芋選別」と「芽出し」
美味しいくわいを育てるためには、畑に植える前の「種芋(たねいも)」の準備が命です。
備後くわいの里では、機械に頼らず徹底した手作業で準備を進めます。
1. 途方もない手作業!エリート種芋の選別

前年の冬に収穫し、冷蔵庫で大切に保管しておいた種芋を一つひとつ目で見て、手で触って確認します。芽が折れていないか、黒く傷んでいないか、形がいびつではないか……。
少しでも状態の悪いものを植えてしまうと、立派なくわいは育ちません。
気の遠くなるような作業ですが、エリート種芋だけを厳選します。
2. 成長を促す「芽出し」

選別した種芋は、すぐに畑に植えるわけではありません。特製のプール(水)の中に4〜5日〜1週間ほど浸けておきます。 こうすることで種芋からちょこんと可愛い芽が出てきます。
この「芽出し」を行うことで、田んぼの泥の中でも種芋が持ちやすくなり、どこに植えたかがひと目で分かるため、植え付け作業の効率と精度が格段に上がるのです。
美味しいくわいを育てる「土台(田んぼ)作り」
種芋の準備と並行して、くわいが育つための「最高のお部屋作り」も行います。
くわいは「肥料食い」!12種類のラスト元肥
実は、くわいは「肥料食い」と呼ばれるほどたくさんの栄養を必要とする野菜です。
私たちの畑では、計画表をもとに植え付けまでに合計12種類もの肥料をまいています。
もちろん、これも全て手作業・人力です!
水田の環境を整える「代かき」

くわいは水が張られた田んぼの泥の中で育ちます。トラクターを使って凸凹の土を平らに均し、土の塊を細かくする「代かき(しろかき)」を行います。 壁ギリギリまで攻めて平らにすることで、雑草を防ぎ、水持ちや肥料持ちがグッと良くなります。
いよいよ植え付け本番!「完全手植え」の理由

準備が整ったら、いよいよ植え付け本番です。 実を言うと、現代の農業ではくわいも機械で植える技術はあります。しかし、備後くわいの里では「完全手植え」にこだわっています。
深さと位置をミリ単位で調整する手植え
手植えにこだわる理由は、「根が出る位置や、植える深さ(2〜3cm)を絶妙に調整して、確実に立派に育てるため」です。 機械ではどうしても微調整が効かない部分を、人間の手と感覚でカバーしています。泥深くて足が重い田んぼの中で、腰をかがめながら一つひとつ植え付けていくのはかなりの重労働ですが、このひと手間が冬の美味しさに繋がります。
目印はなんと「お米の苗(稲)」!?先人の知恵
手植えで真っ直ぐ、等間隔(株間約30cm、横約60cm)に植えるために、畑には等間隔に印をつけた紐を張り、目印として「お米の苗(稲)」を植えておきます。 「なぜくわい畑に稲を?」と驚かれますが、稲なら最終的にそのまま田んぼの中で自然に還るため、ゴミが出ず環境に優しいのです。これは昔から受け継がれてきた農家の素晴らしい知恵です。
天敵はカモ!?植え付け後の「防鳥ネット張り」

植え付けが終わってホッと一息……と言いたいところですが、休む間もなく「防鳥ネット」を張り巡らせます。 実は、植えたばかりの柔らかいくわいの芽は、カモの大好物!(カラスではなくカモなんです)
手作りのパイプハンマーで力強く杭を打ち込み、鉄の支柱で台風にも耐えられるよう補強します。その後、スタッフ全員で息を合わせて田んぼ全体にネットを張って、大切なくわいをカモから守り抜きます。(くわいが大きく育つ7月末頃にはこのネットは外します)
まとめ:福山のくわいは、農家の愛情と手間暇の結晶!

福山市のくわい栽培、その植え付けの裏側はいかがでしたでしょうか?
妥協のない種芋の選別
12種類の肥料と徹底した土作り
腰をかがめて行う「完全手植え」
カモから守るためのネット張り
私たちがスーパーで目にするくわいは、農家の泥臭い手作業と、途方もない愛情の結晶です。 今年の冬、おせち料理などでくわいを召し上がる際は、ぜひこの福山の畑の風景を思い出してみてくださいね!
「備後くわいの里」では、愛情たっぷりに育てた福山産くわいを全国へお届けしています。最新情報や農作業の裏側は、公式Instagram(@bingo_kuwainosato)で日々発信中です!ぜひフォローして、くわいの成長を一緒に見守ってください!
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