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春の種まきに大活躍!農家がDIYした「電熱マット+トンネル」の万能育苗法

  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

備後くわいの里の新たな挑戦としてスタートした「秘密の作物」の栽培。

まだ肌寒い時期から室内で種から育てる(育苗する)ために、従業員のカッシーくんが電熱マットとサーモスタットを組み合わせた「手作りビニールトンネル」を作ってくれました!


実はこのセッティング、YouTubeなどを参考にしつつ当園でも今回初めてDIYしたものなのですが、農業の基本である「温床育苗(おんしょういくびょう)」という理にかなった仕組みになっています。


今回の特別な作物専用というわけではなく、春先に夏野菜の種をまく際に、どんな作物にも使い回せる「魔法の箱」なのです!


今回は、なぜこの設備が野菜作りにおいて必要なのか、そしてどんな作物に向いているのか、実践してみたこだわりポイントと一緒に解説します。



目次

  1. なぜ「温床」が必要なの?春先の気温と発芽の壁

  2. このセッティングで育つ!相性抜群の夏野菜たち

  3. 初挑戦でこだわった!失敗しないための3つの工夫

  4. まとめ:一度作れば毎年使える便利なアイテム



1. なぜ「温床」が必要なの?春先の気温と発芽の壁


トマトやナス、きゅうりといった私たちが夏に食べる野菜の多くは、南米やインドなどの暖かい地域が原産です。そのため、種から芽を出す(発芽する)ためには、地温(土の温度)が25℃〜30℃ほど必要になります。


しかし、これらの種をまく時期(2月〜4月頃)は、外の気温はまだ低く、夜には10℃を下回ることも珍しくありません。外の畑にそのまま種をまいても、寒さで休眠してしまったり、最悪の場合は土の中で種が腐ってしまいます。

そこで活躍するのが「電熱マット」と「ビニールトンネル」です。

下からヒーターで土を温め、ビニールで熱を閉じ込めることで、外が寒くてもトンネルの中だけを「真夏の環境」にコントロールすることができます。

これにより、安定して発芽させ、丈夫な苗を育てることができるのです。



2. このセッティングで育つ!相性抜群の夏野菜たち



この温床セッティングは、高い発芽温度を必要とする野菜なら基本的に何にでも使えます。特に以下のような野菜を種から育てる場合にはぴったりのアイテムです。

  • ナス科の野菜 トマト、ナス、ピーマン、パプリカ、唐辛子など。 (※実は、現在クイズに出している「秘密の作物」もこの仲間です🤫)

  • ウリ科の野菜 きゅうり、かぼちゃ、メロン、スイカ、ズッキーニなど。

  • その他 スイートコーン、オクラ、バジルなどのハーブ類。

ホームセンターで苗を買うのではなく、「珍しい品種を種から育ててみたい!」という家庭菜園の方にも、この方法は非常におすすめです。



3. 初挑戦でこだわった!失敗しないための3つの工夫


今回初めて作った手作りトンネルですが、ただ電熱マットを敷いてビニールを被せるだけでなく、「失敗を防ぐための工夫」をしっかり詰め込みました!


育苗に使う断熱材
  • 工夫①:一番下に「断熱材」を敷く 電熱マットの熱は下にも逃げてしまいます。工務店さんからいただいた建築用の断熱材を一番下に敷くことで、熱を逃がさず効率よく土を温められ、電気代の節約にもなります。



  • 工夫②:「サーモスタット」で自動温度管理 春先は、日中太陽が出るとトンネル内が40℃を超えるほど暑くなることがあります。サーモスタット(温度調節器)を繋いでおけば、設定温度を超えたら自動でヒーターを切り、寒くなったらまた電源を入れてくれます。これで「苗が茹で上がって枯れてしまった…」という悲劇を防げます。



  • 工夫③:「オニメナット」で解体可能な木枠 土や水がこぼれないように囲う木枠は、オニメナットを使ってネジ止めしています。これにより、育苗シーズンが終わったら簡単に解体して、省スペースで収納できるようになっています。



4. まとめ:一度作れば毎年使える便利なアイテム


「電熱マット」「サーモスタット」「トンネルの骨組み」の3点セットは、初期投資こそ少しかかりますが、一度揃えてしまえば毎年いろいろな野菜の育苗に使い回せる便利なアイテムになります。

備後くわいの里でも、この手作りセッティングのおかげで無事にあの極小の種から芽が出ました!

農業は自然相手ですが、工夫次第で確実性がグッと上がります。家庭菜園をされている方も、ぜひ来年の春は「温床育苗」にチャレンジしてみてくださいね!



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