お節料理に欠かせない縁起物!くわいが重箱を彩る意味とは?
- ショウゴ オオタ
- 5月8日
- 読了時間: 2分
更新日:3 日前
新しい年を迎えるお正月のお節料理。
重箱に詰められた色とりどりの料理には、一つひとつに願いや意味が込められています。その中でも、独特の苦味とほっくりとした食感が特徴の「くわい」は、お節料理に欠かせない食材の一つです。
備後地方特産のくわいが、お節料理で使われるのには深い理由があります。

目次
1.芽が出る縁起の良い野菜

くわいの最大の特徴は、その形にあります。
地中に育つ球根から、まるで竹の子のようにまっすぐと芽を出す姿は、「芽が出る」に通じ、古くから縁起の良いものとされてきました。
このことから、
立身出世
発展
飛躍
といった願いが込められ、お正月という新たな始まりの時期に、家族の繁栄を願う意味を込めてお節料理に用いられるようになったのです。
独特の苦味に込められた意味

くわいの独特のほろ苦さには、邪気を払い、一年の無病息災を願う意味があると言われています。
お正月は新しい年の始まりであると同時に、まだ寒い時期でもあります。そのため、健康に一年を過ごせるようにという願いが込められているのです。
備後地方とくわいの深い繋がり

広島県東部の備後地方は、全国有数のくわいの産地として知られています。
特に福山市では、江戸時代からくわいの栽培が盛んに行われてきました。肥沃な土地と豊かな水に恵まれた備後地方で育つくわいは、大粒で品質が良いと評判です。
お節料理に地元の特産品であるくわいを使うことは、地域の食文化を大切にするという意味合いも含まれています。
お節料理でのくわいの代表的な調理法

お節料理では、くわいは主に以下のような調理法で用いられます。
煮物: 鶏肉やごぼうなどと一緒に甘辛く煮込むことで、くわい本来の風味とほっくりとした食感を楽しむことができます。
きんとん: 栗きんとんに彩りとして添えられることもあります。
結び
お節料理に使われるくわいには、「芽が出る」という縁起の良い意味合いと、邪気を払い無病息災を願う意味が込められています。
備後地方の豊かな大地で育ったくわいを味わいながら、新しい一年の幸せを願ってみてはいかがでしょうか。
備後くわいの里では、新鮮で美味しいくわいを皆様にお届けしています。ぜひ、お正月のお節料理にご利用ください。
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